レッスンの流れ:
ウォームアップと復習:
1. あいさつ
子どもたちが教室に入るときにはあいさつをし、ジェスチャーで座りましょうと伝えます。
子どもたちが座り落ち着いたら、先生は「My name is ...」を使って自分の名前を言います。それからみんなに立つように言います。スペースに余裕があれば、輪になりましょう。ボールを取り出し、それを持って先生自身の名前を言います。そして誰か1人にボールを投げ、その子は自分の名前を言います。 子どもたちはランダムに誰かにボールを投げ、投げられた子はキャッチして自分の名前を言います。
次にさっきと同じようなボール投げをしますが、(今度はキャッチするときに)自分の名前ではなく、(自分に) ボールを投げてくれた子の名前を言います。まず、先生は誰か1人に(先生に向かって) ボールを投げるように言います。先生はキャッチして投げてくれた子の名前を言ってください。そして誰かほかの子にボールを投げ、ボールをキャッチした子は先生の名前を言わなくてはなりません。名前を間違えたり思い出せなかったりしたときは3回(ボールが3度投げられキャッチされるまで) 休みです。アクティビティが終わるころには、誰もがみんなの名前を覚えていることでしょう。
2. 名札
レッスンの前に何も書かれていない名札(貼るタイプまたはピンで留めるタイプ) を用意しておきましょう。名札を配り、各自自分の名前を書いたら、それを着けてもらいます。ピンで留めるタイプの場合は、先生が名札を管理し、レッスンのたびに手渡してあげましょう。日本語などアルファベット以外で書いている子がいたら、アルファベットで書いてもらうようにしましょう。自分の名前を1度もアルファベットで書いたことがない子がいたら、先生が手伝ってあげてください。(事前に名前を別の紙に書いておき、それをまねして書いてもらうとよいでしょう。)
新出内容とレッスンの実施方法:
1. 「Ask Me」のアクティビティをする
ボードに小さな棒人間を描き、その下に先生の名前を書きます。
そして次の質問の答え(答えだけ) をボードの棒人間のまわりに書きます。
• Age: How old are you?
• Hometown: Where are you from?
• Pets: What pet do you have?
• Food: What is your favorite food?
• Drink: What is your favorite drink?
• Color: What is your favorite color?
• Brothers / Sisters: How many brothers and sisters do you have?
例:
このアクティビティの目的は、子どもたちに何についての答えか、どんな質問に対する答えなのかを考えてみてもらうことです。次の質問をボードに書き、アクティビティを始めましょう。
• Name: What is your name?
質問を書いたら、ボードに書かれている先生の名前を指さしましょう。
次に、ボード上で先生の出身地を指さし、「Where are you from?」と言う質問をなるべく子どもたちから引き出しましょう。質問を引き出すか導入したら、それをボードに書きます。(子どもたちから引き出しながら) 質問を全て書きましょう。
2. 質問をする練習・答える練習をする
子どもたちに、紙に棒人間を描いてもらいましょう。その下には各自自分の名前を書きます。それから質問に対する答えを紙に(棒人間のまわりに) 書いてもらいましょう。基本的に、先ほど先生がボードでしたのと同じようにします。続いて子どもたちを2人1組にし、相手について質問したり、質問に答えたりする練習をしてもらいます。この間に先生は子どもたちの間をまわり、練習の様子を見たり、ミスや発音についてアドバイスをしたりしましょう。常にたくさんほめてあげるようにしてください。
3. 「class survey」をする
子どもたちに「survey sheet (アンケートシート)」を配ってください。表の1番上の欄を見せ、アンケートを完成させるには、8人に質問をしなくてはいけないということを理解してもらいましょう。 念のため、誰か1人に先生といっしょに見本を見せてもらいます。先生は質問をし、その子の答えを書きとってください。続いて子どもたちに教室の中を歩きまわってアンケートを完成してもらいましょう。
4. 「Classroom Rules poster」を作成する
子どもたちのレッスンで、ルールやしてよいこと、いけないことを決めておくのは
とても大切なことです。してもよいこと、いけないことが分かると子どもたちは安心できるのです。最初の段階でこれをはっきり伝えておくと今後のレッスンを進めやすくなるでしょう。ルールを楽しく教えることは可能です。「can」「can't」「must」「mustn't」など、助動詞の練習にもぴったりですよ。
まず、ボードに以下のような表を書きましょう。
表の各欄について説明し、子どもたちから以下を引き出しましょう。
• We can = it is ok for us to do. E.g. "We can ask our teacher questions"
• We can't = it is not ok for us to do. E.g. "We can't talk while our teacher is talking"
• We must = very strong - things we have to do. E.g. "We must do our homework"
• We mustn't = very strong - things we never do. E.g. "We mustn't take things without asking"
続いて、子どもたちを4〜6人のグループに分けます。各グループに大きな紙とマーカー(いろいろな色) を配り、ルールポスターを作成してもらいます。先ほど先生が書いた表を書きうつしてもらいましょう。続いてルールポスターには、(各グループ) 思いつくルールをできるだけたくさん書かなければならないことを説明します。子どもたちがよいと思うなら、ちょっと変なルールを書いても構いません。
メモ:まだ文章を書けない場合は、思いついたルールを絵で描いてもらってもよいでしょう。
ルールの例:
子どもたちがポスターを作成している間、先生は各グループをまわり、文法、語彙、スペルなどについてアドバイスをしてください。また、先生が子どもたちに守ってほしいルールが書かれているかどうか確認してください。いろいろな色を使い、絵も描いてもらいましょう。楽しくて魅力的なポスターにしましょう。
ポスターが完成したら、(グループ全員に) 署名してもらいます。こうすることで、教室での「約束」としてルールが子どもたちの印象に残りやすくなるでしょう。これからのレッスンでルールが守られなかったら、(守らなかった子の署名があるポスターの) ルールを指さし、確認してもらいましょう。
最後に子どもたちは壁にポスターを貼ります。それから各グループ、ルールポスターをみんなに発表してもらいます。助動詞を使う練習になりますし、ポスターがきっかけとなりいろいろな意見が出るでしょう。
5. 教室にある文房具クイズ
レッスンの最後に、教室にある文房具に関する楽しいアクティビティをしましょう。レッスンの前に、たくさんの文房具を箱に入れて準備しておきましょう。準備する文房具:ペン、えんぴつ、消しゴム、クレヨン、ものさし、ホチキス、ホチキスの針、のり、紙、フォルダー[書類ばさみ]、ホールパンチ、えんぴつ削り、修正液、セロテープ、ペンケース、マーカー、計算機など
子どもたちを4〜6人のチームに分け、これから先生が見せる文房具の名前を紙に書くよう伝えます。正解すると、以下のように得点がもらえます。
• 正解(単語もスペルも正しい場合):3点
• ほぼ正解(単語は正しいがスペルにミスがある場合):2点
• 少し正解(「pencil sharpener」が「pencil sharp」などになっている場合):1点
勝ったチームには賞品があることを説明しましょう。(シールやキャンディを用意しておいてください)
先生は文房具を取り出して見せ、チームみんなで考えて答えを書きます。知っている文房具もあれば、知らないものもあるでしょう。
最後に、他のチームと答えを書いた紙を交換して答え合わせをし(ほかのチームの紙を) 採点します。勝ったチームに賞品を渡しましょう。
6. 「What's missing?」をする
最後に、みんなから見えるように文房具を並べます。目を閉じるように言い、アイテムを1つ隠します。先生は「Open your eyes」と言い、子どもたちは無くなったアイテムの名前を大きな声で言わなければなりません。他のアイテムも同じようにしてください。
まとめ:
1. 宿題を出す:「Classroom Objects」のワークシート。
宿題のワークシートを子どもたちに見せ、見本を見せます。ワークシートを配り、「Put your homework in your bags.」と言いましょう。
2. 「Quick Check」をし、(先生とみんなに) さようならを言う
帰る時間になりました。教室がかたづいているか、忘れ物はないか確認しましょう。子どもたちにドアのそばに並んでもらい、先生は子どもたちとドアの間に立ちます。ここで1人1つずつ、新出単語の確認をしましょう。(例:文房具を1つ見せ「What’s this?」とたずねるなど) 子どもたちが答えたら「goodbye」と言い、教室を出てもらいましょう。正しく答えられなかった場合は、列の最後に並び、順番がきたらもう1度挑戦してもらいます。
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